DX人材リスキリング支援事業
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食品株式会社セイエンタプライズ
1978年創業以来、災害用長期備蓄食(非常食)の製造から防災関連商品のオンライン販売などを展開。運営するECサイトの「SEI SHOP(セイショップ)」では、「サバイバルフーズ」という25年備蓄可能な商品などを取り扱う。
▲写真左より、小川浩史さん(業務効率化コース参加)、布山夕紀さん(集客・販路拡大コース参加)、前田史子さん(業務効率化コース参加)
取り組みの経緯
当社は非常食などを販売するオンラインショップを開設しており、事業開始から10年経ちました。開設当時は、オンラインショップで非常食を扱っていること自体が珍しかったのですが、現在では当たり前のものになり、他社もさまざまな工夫を凝らしてお客様の目にとまる販促手法を取り始めています。一方で当社はマーケティング手法において開設時より大きな変化がなく、危機感を覚えていました。 そんな時、今回のプログラムに出会いました。プログラム内容は中小企業を対象としたものだったので、マーケティングに利用できる予算のイメージも当社に近しいと感じました。そのため費用や人材が限られている状況下でも実践できるマーケティングを学べるのではと思い、プログラムに参加することを決めました。
マーケティングについては正直「何がわからないのかがわからない」という状況で不安もありましたが、マーケティングの基本からスタートできたことがよかったです。実践ゼミでは、課題提出やそれに対する講師の方のフィードバックが学びにつながったと感じています。参加者の方がそれぞれの事業において展開予定のマーケティング施策を伺うことができ、私にとっても新たな視点を獲得する有意義な機会になりました。というのも当社はお客様を具体的にターゲティングできていなかったため、Webサイトの見え方の工夫などを考えるきっかけになったためです。今ではポップアップショップや電話などでの実際にお客様と会話するタイミングを、顧客ペルソナを捉えるうえでの大事な機会として位置づけ、学習したことを実践的に取り組むようにしています。 また、オンライン学習の進め方は、最初にDXスキル診断を受け、コンサルタントの方に面談していただき、その結果を基にラーニングパスが与えられ、それに沿って学ぶことができました。多くの講座の中から自分に今必要な講座が可視化されたため学習しやすかったです。
プログラムに参加するまでは、特定のターゲットを定めずチラシ制作や広告施策を展開していました。しかし学習を進める中で、ターゲットを絞ることでマーケティングの効果を最大化できる可能性があるということがわかり、講座での学習と並行して当社の商品における主となるペルソナを設定しました。 現在は「シニアで富裕層」をベースにターゲットの属性を掘り下げて、より専門性の高い媒体への広告出稿なども検討しています。Webサイトやチラシについても、シニア層の状況を考慮して文字を大きくするなどの変更も加えました。 実はプログラムに参加する前は、メインターゲットとなるシニア層はSNSをあまり利用しておらず、ペルソナに設定してSNS投稿しても効果は薄いのではと考えていました。しかし、SNS運用においてはターゲットに関わらず、「まずは投稿を継続することが重要」ということを理解し、今では本格的な運用を始めています。
当社ではメール販促や店舗販売などの各マーケティング活動が独立しており、多くの施策が相互に結び付けられていません。そこで、今後はメールやWebサイトといったオンラインの接点、さらには店舗などのオフラインの接点も含めてさまざまな手法を連携し、一貫した顧客体験を提供できる戦略を立てていきたいと考えています。 今回プログラムに参加したことで改めてデジタルマーケティングの基本を学ぶことができたので、今後はマーケティングのスキルの中でも自分が強化していきたいポイントを決めて、焦点を絞って学習に取り組んでいきたいです。